金蘭会高校演劇部「ハルメリ」

HPF2010, 金蘭会高校演劇部「ハルメリ」観賞@精華小劇場。

「これ、きみのカバンだろ?」
中からは万引きした商品が出てくる。
「きみいくつ?」
「恥ずかしながら、22歳!」
「身分証明書は?」
「ない…ハルメリ証ならある!」
いま流行のクラブ・ハルメリ。
クラブミュージックに合わせて、大勢の人が踊っている。
今までのクラブとの大きな違いは、老若男女問わずに楽しんでいること。
しかしクラブがなくなってからも、言葉だけが不可解な流行を見せるハルメリ。
言葉のイメージとしては、なんとなくで、本気じゃなくて、緩い感じと言うか…
けど「ハルメリと挨拶されてハルメリと返さなかった」からという理由で殺人が起こってしまう。そんな狂気も内在した言葉。


…面白かったです!
ギャグは冴えてたし、内容もイミフではなく、あとでじっくり思い出したらテーマが見えてみそう。
けど今日は推理の提出時間がせまってるので、感想は後日!
→ で、後日になったので感想追記 ↓。
偶然今日、ヨーロッパ企画の上田さんの対談を読んで…
「女の子は、立体がそんなに好きではない」
という意見を言われてたのだけども
キンランエンゲキって、いつも大きな階段状の舞台なんだよね…
いや、だから何というわけでもないですが。


役者さんごとの感想
若者もアイドルも「ハルメリハルメリ」と連呼する
そんな現象を取材をする雑誌記者さんの演技が、
とてもプレーン、自然な演技で感情移入しやすかった。
彼女だけハルメリの外側にいるような気がしたので、観客の投影みたいに感じた。
パンフを見ても役柄の名前が分からなかった。


ハルメリの象徴として大人気のアイドル「梅津りん子」を演じる役者さんは、声も顔もすごい二面性w
りんこ星から来たみたいな声でしゃべった後に、すごいだみ声
(っていうか、りん子ってう名前は偶然…?)
変顔が特に…ホラー映画のポスターに使えそうな、
ここ数年で最大のインパクト顔。
帰り道にも、次の日になっても、何回もフラッシュバックする…あの顔芸はやばいぜ。。。
いままであまり記憶に残ってなかったんだけど、ちょっとファンになったかもw


冒頭で殺人を犯した男の彼女、沼井さんを演じる役者さん
むちゃくちゃ可愛かった。ハロプロベリーズ(よく知らんけど)にいそうなかんじ…
金蘭って全力で動きの大きい演技をする役柄が多い中で、いつも1人か二人は静かな演技をする方がいると思うのだけど
彼女は清涼感が有るので、そんな役が似合ってたなあ。
ターンする時の髪の毛までツヤツヤと揃ってて、うわーこれは生まれついてのものなのか?と思ったのだけど
劇が終わった瞬間に、髪がくしゃっとなってたのが面白かった。
ダンサーや舞台役者は指の先まで神経を行き届かせてるというが、髪の毛までもコントロールしてるのかな?
(次から他の役者さんの髪の毛にも注目してみよう)
そして役柄は静かでしたが、内に秘めた情熱が感じられて、お話と関係ないところでウルっときて泣きそうになってしまった。
今後上手くなっていくのが楽しみ。


ハルメリに関する討論番組を見ながら実況してる、
ガヤというか視聴者の3人組の役者さん。
「うわー」とか「きもいきもち」と感嘆詞をつぶやくだけだったりするのだけど、
なぜかとても面白い。
なんだろうな、本来たいした意味の無いざわざわいう台詞だけでこんなに笑えるなんて
間の取り方とか、息の合わせ方なのかな。
特に真ん中の白いパーカーのひとが…座ってる姿勢だけでなんか印象にのこる…
よく言ってるカレー屋の店員さんに似てるっていうせいもあるけど
あの存在感はきになるなあ。


ひきこもりの男の子を演じていた役者さん
後半、ハルメリでない人の名前を挙げるdeath noteなサイトを立ち上げるのですが…
そのあとの演技が鋭くて、なんか神がかってるというか、
たった一言で、何かテーマ性を感じさせるような、
シャープな台詞のしゃべり方。
なんだこのひと…すごいな…と思ったら部長さんだったみたい。
さすが金蘭の部長さん。

去年の3年生は好きな役者さんが多かったので、次はどうなるか心配だったのだけど
これからも劇を見るのが楽しみになる内容だった。

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