あとで聞いたら、やはり乗るのが大好きだったみたい

飼いネコがエレベータの前でニャーニャー鳴いてて、もしかして乗りたいのかな?と思って扉を空けてやると、すぐに乗り込んでちょこんと座った。上へ行きたいのか下へ行きたいのか分からなくて、とりあえず下を押した。ガラスから、したのフロアが見えてくるのを、しゃがみこんで、覗き込むように見てる。廊下へ出ると、うちの店員(16?)がいた。用事も無いのにネコを連れて降りてきたのが、なんだかネコバカみたいで恥ずかしい。

綿矢りささんは、京都の前は大津市に住んでいたらしい。もしかして近所に住んでたのかも、なんて思う。それを知っただけで、にな川みたいにワクワクしてしまう自分がキモイ。でも、彼の気持ちがよく分かった。そうか、こういう風に思ってたんだ。