金蘭演劇

今日は「そとばこまち」のチケットを取ってたんだけど、先生から連絡があり卒業公演があるとのこと。チケットは友人Hに無料で譲って、金蘭を観にいった。あとで そとばこまちの感想を聞いてみると、「はあ まあ」とか「危険を感じてお前は逃げたのでは」とか散々なようだったので、キンラン選んで正解やったみたい。
 今日の公演は「タンゴ 冬の終わりに」(作:清水邦夫)。原作付きのは半年振りかな…ワクワク。なんだかんだいって、オリジナルよりは ちゃんと脚本があるやつのほうがおもしろい。
 幕が上がる。カノンの合唱と、映画館で観客が笑っているシーンから始まる。舞台は改装前の映画館。主人公の、元役者「清(セイ)」は、精神を病んで記憶をなくしているらしい。奥さんの「ぎん」のことを、昔死んだ姉だと思っている。ぎんは、夫の元愛人?の女優「水尾(ミズオ)」に、夫を装った手紙を出して呼び寄せる。その女優を追って、別の男「連(レン)」もやってくる。
 いやーもう。こんなことをここに書いてもしょうがないかも知れんのですが。水尾役はかわいいし、連役は美形だし、ってのは分かってたのですが。ぎん役のひとが美しくて。卒業公演なのに、いままで見た記憶がない…と思ったら、「半神」で、双子のブサイクなほうを演じてた子だというのですよ。それがこの変わりよう…。役柄も、ちょっと情念深いところがあり、女の怖さを体現していた。いっぽう清のほうは、最初の登場シーンで「えっ、男?どこの男前やねん」と思ってしまった。役者というガジェットの格好良さ。それから清の弟の重夫というのがいるのですが、これが女の子のまねをして声を出すところが、倒錯した可愛さがありました。いや、倒錯してないのかもしれんけど、男役の女の子が女のマネをするのが個人的に好きなんです。脚本は、今回はテーマを深読みせずに、ドラマとして楽しみました。良かった。
 しかしカノンはずるいよなあ。。。この曲好きなんだけど、自主的には聞かないようにしています。
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