遥かなるケンブリッジ

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫) 藤原正彦「遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス」読了。話の中心がケンブリッジに移ってからは、かなり面白かった。カレッジの風習や、変人学者たち。
結局最後まで数学の具体的な話はほとんど出無かった。いまどんなジャンルを研究しているだとか、この先生は何専攻だとか、数学科の政治的な話であるとかは出てきたが。いや、それが面白かったので別に文句は無いです。
 そうそう、文体が結構私小説っぽくて好みでした。読み終わってから気づいた。そしてこのひとの愛国心はなかなかイイです。
 キーワードをたどってみたら、このひと「博士の愛した数式」の解説書いてたひとやったんや…!