初恋

監督:塙幸成「初恋」鑑賞@cocon karasuma京都シネマ京都シネマでは座席指定のシステムではなく、整理番号順の自由席(立ち見アリ)となっている。待合のホールが狭いせいなのか、「11番、12番のかた」と少しずつ呼ばれてスクリーンへと入場するのが、なんとものんびりしていて、でもワクワク感が煽られる感じで、とてもよいと思う。整理番号50番だったけど、最前席真ん中(左右に人ナシ)という自分的ベストな席で見られました。ここって画面がちっちゃいから、最前列でも普通に全部視界に入って見やすいんだよね。
 作品の話。序盤は初期の吉田秋生みたいなかんじ。宮崎あおいのシーンばかりでアップも多いので、ファンの人はうれしいんとちゃうかな。そして実の兄の宮崎将登場。むちゃくちゃ格好良くなってないですか?今まであんまり活躍してなかったように思うけど(←今日現在でキーワード登録されてない)、貫禄出てるし。たまり場のバーの雰囲気とか、町並みとか、いい感じでした。あくまで初恋がメインなので、3億円事件の話が出るのは後半になってから。
 強奪のシーン、緊張感だけでなく、好きな人のために役に立ちたいという健気さが良かった。今までの宮崎あおいのイメージからすると、車や白バイに乗るシーンなんてハラハラするんだけど 実は車の運転が好きでバイクの免許ももってるそうですよ。びっくり。
 エンディングの流れは演出も含めてすごくベタなんやけど、それがスゴク好きな王道でして。見終わった後のこの気だるさよ。日本の映画見たなーというかんじ。
 シネコンで映画見ると、終わりと同時に観客はゾロゾロと街へ繰り出していくわけですが。ここ京都シネマでは、ホールに張ってあるインタビュー記事の切抜きなどに見入る人や、他の作品のポスターを眺めてる人が多くて、それがなんちゅうかいい感じなんですよねえ。映画館というより小劇場のような空気というか。
 そんなわけで久々の京都シネマですっかり気に入ったので、会員になってきました。年会費4000円もするので前はひいてたんやけど。よく聞くと1000円で映画を見られるというだけでなく、招待券2枚つきだというのでカナリお得だといまさら気付きました。