ZOO

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)

収録作「SEVEN ROOMS」読了。目を覚ますと、鉄の扉と水路だけがある部屋に閉じ込められていた姉弟の話。これ、たまに評判を聞いてた作品だ。たしかに面白かった。CUBEからSF要素を省いたような、ある程度現実味のある作品。ミステリファンとしてはこのシチュエーションはかなりもえもえ。なんやけど、オチがちょっと、乙一にしては珍しくひねりがない気がした。汚い水路の描写は、さっぱりしつつコクが有る。
収録作「SO-far」読了。2つの世界が、ある部分でつながってるというのは「のび太の宇宙開拓史」を思い出した(全然違います、念のため)。うん、これはなかなか。
「陽だまりの詩」読了。これは乙一初挑戦のジャンル?と思ってると、やっぱりあとがきにそのような事が書いてあった。
この作品を読み終わった瞬間、「ああ、動物園みたいにいろいろな作品が入ってるからZOOなのかな」と思った。でもよく見るとZOOっていう表題作が有るんですね。