恐怖奇形人間

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 鑑賞@新京極シネラリーベ。観客は30人もいないくらいかな?「新京極カルト&ミステリー 〜愛と幻想の映画案内〜」のフェア作品を見に来るのは3回目で、気のせいか、観客の中に何度か見た事のある顔がチラホラいるような…
おどろおどろしいフリークスの作品かと思ってたら。奇形人間はリアルさがまったくなくて、まったく怖くなかった。むしろ笑い声の絶えない作品でした。
奇形が出てくるまでの展開は割と地味で、たまにクスクスと声が聞こえる程度だったのだけど、お坊さんが出て来た辺りは香港映画みたいなノリで完全にコメディで、場内にも「あ、笑っていいんだ」という共通認識が出来たのか、そっからは笑い声が大きくなりました。ちょっとつっこみの声が大きすぎる人がいて、いつもならイライラするんだけど、まあこの作品ならアリかな、と思った。だって誰もが突っ込みたくなりますもん。
ネタバレになるから詳しくは書けないけど、ラストシーンは驚愕でした。こんなことを、映画館で上映するような作品でやってもいいのか…!?良くないかもしれないけどやってくれた!すばらしい!
というわけで場内は拍手に包まれました。
ところで、XXXとXXXが実はXXで、XXXXだ!という、ラストシーンにつながる真相が明かされるときに、明らかに間違ってるのに登場人物のだれもが突っ込まないのが不思議。
テープが痛んでたらしく、喋ってる途中でシーンが跳んでしまったんだけど、何秒くらい跳んでしまったのかは分かんない。完全に別のシーンになっていたが…。
追記:父親役の土方巽というひとが何だか妙に心に残る動きで、ダンスシーンらしきも
のもあって、一体なんなのだ、と思って調べたら暗黒舞踏の創始者だった。