オトギバナシ(とっても便利)

劇団とっても便利 ミュージカル「オトギバナシ」鑑賞@HEP HALL、ほぼ満席。
暴力をふるう夫と別れ、恵まれない子供達との暮らしに自分の居場所を見つけた、童話作家さくら。
出版社のパーティで偶然出会った少年の絵は、まさに自分の求めていたものだった。彼との出会いによって さくらと子供達は変わって行く…
主役2人の、特に さくら役の丹羽実麻子さんの魅力全快の舞台でした。
前に見たLOVERS(感想:id:gma:20060716)も良かったけど、今回のは比じゃなく良かったと思う。指の先から髪の先まで、魅せる動きだった。こんなに可愛かったっけ、と驚いた。
正直、ほかの役者さん達が かすんでしまってたのだけど、宝塚みたいにトップを魅せるシステムなんだとしたら、これはこれで正解?
いや、ロンドン・ミュージカルのテイストだそうだから、そういう見方も違うのかもしれん…。
ヒロインが一番目立ってたのは確かだけど、ほかの役者さんも良かった。うさちゃん(絵の上手い少年)役の多井一晃さんとか、あの顔だけで存在感あるよなあ。派手じゃないのに舞台映えする顔ってあるんだな。役者として好きな顔です。
あと、(元)夫が暴力を振るうときの歌とか動きには、とても嫌な迫力があった。
ミュージカルと知って、曲がヘボかったら嫌だなあと思ってたんだけど、盛り上がるところの曲はなかなか良かった。
しかし、とくに感情の高ぶってないところで、会話の代わりに歌ってるようなところは、やっぱり退屈で良くないw。

ミュージカルと言うと、王道的わかりやすいストレートなストーリーという思い込みが有ったのかもしれない。これは暗さも有って、なかなか味わい深いです。
主役の男女が心臓に持病を持っているという設定が、トリッキィに活きていて面白かった。え??あ!そういうことか!みたいなかんじで。
あと、前回の「高野聖」では発見できなかった顔見知りの方を、今回の劇では しっかり演技してるところが観れたのも満足。
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