少年検閲官

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

                 私の心は失われている。
            検閲する機械なのだから。
     だから、一緒に見届けてほしい。
この不可思議な事件の真実を。
北山猛邦ひさしぶりの新刊。まずは序章だけ読みました。
彼女は森の中、小さな小屋で屍体を発見した。小屋を出て二三歩、物音を聞いて振り返ると、小屋はすっかり無くなっていた…屍体だけをその場に残して。
これがメインの謎になるのかな?と思っていたら、さらに世界そのものの謎、とでもいうテーマが現れる。
これは、映画などで言うとすごく好きなパターンだ…!でも、この作者に描ききれるかどうか。
新作ごとに、どんどん進化して、つねに実験的意欲を感じさせるひとなので、この作品も期待しながら読み進めたいと思う。