ユメ十夜

ユメ十夜 [DVD]

ユメ十夜 [DVD]

こんなユメを見た。
京都シネマで鑑賞。けっこう混んでて、席はだいぶ埋まってたかな。10人の監督が、同じ制作費、という条件で作ったオムニバスみたい。原作は高校生の時に読んで「こんな漱石もあるのか」と結構衝撃を受け、印象に残ってる作品です。
第一夜。どこを楽しむ作品か分からなかったので省略。
第二夜。市川崑監督。無声映画風で、坊主にバカにされた侍?が、「次の鐘が鳴るまでに悟りを開こう」とする話。これ、かなり面白かったんですが、とくに場内に笑いは怒らず。
ちょうど先日、十牛図を見てたところなんで余計に面白かった。
第三夜。怖え〜。香椎由宇が、6人の子供を産んだ奥さん役。和服のほうが良いんじゃない?ってくらい似合ってた。これは小説を読んだ時に印象に残ってる話、だったような気がする。
第四夜。若き漱石が、後援会の依頼を受けて田舎町を訪ねるが…という話。山本耕史さんは漱石という雰囲気ではないなあ。話もいまいち。落ちのシーンはちょっと強烈でしたけど。
第五夜。ホラー風キルビルというか。「恐っ…」と思いながら見てたんだけど、でもこれも面白かった。あれが走ってるシーンとかすごいw。夜が明けて鳥が無くまで…
第六夜。見る前は「TOZAWAって誰だよ!」とか思ってた。運慶役のひと。これは凄い。運慶キター!この第六夜が一番エンターテインメントだと思う。素直に楽しい。ちょっと言葉遣いがしつこい気もするが…100年とは言わないが 何年か後に見たら、この言葉のせいで微妙なかんじになるんじゃないかな。
第七夜。うわー天野喜孝の絵だな。漱石の作品を西洋ファンタジーにしてしまった。壮大なだけでなく、底知れないかんじの世界観がとても良い。
第八夜。なんで藤岡弘、なんだ。漱石風のヒゲが似合ってなさすぎて、笑いをこらえなきゃいけなかった。
第九夜。赤紙をもらった主人のために、緒川たまきがお百度参りをする…?けっきょくどういう落ちだったんだろ、分かんない。緒川たまきの雰囲気は良かったです。
第十夜。漫☆画太郎脚色の作品。ぜったいやばいと思ってたとおり、やっぱりやばかった。これを最後に持ってくるなんて…。いつもどおりの画太郎節。好きな人は好きなのかね?彼の話は全然面白いと思えないのでダメでした。
というわけで2、3、5、6、7が面白かった。1本分の値段で10種類も見れて、半分の作品が面白かったので、まあ良かったかな。