ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)

読了。結局、「読者が犯人」という夢のトリックは、こういうことしかできないよなあ…。こういうのって、言葉遊びレベルだと思う。「それは違うやろ」と突っ込みたいところがいくつか有るけど…何か気づかなかった意味が有るかも知れない、ってことを期待しつつ まずはブログや掲示板でも見てみるかな。
終盤より手前までは、読んでて面白かったです。けどトリック抜きにしてもオチは納得できない。そんなのこっちの責任じゃないし!いやむしろ「犯人はおまえやろ!」と言い返したい。
それに、トリックの説明で「何ページでこう書いたでしょ」みたいな具体例を挙げてくるチマチマしたのは嫌い。そこまでしないと読者に理解してもらえないのってどうなの。「ほら、ここココ」と指差しながら説明するのは美しくない。何ページとか言わなくても、読者が「ああ、あの記述は気になってたけどそういうヒントだったのか」と納得できるように、ちゃんと印象に残す描き方をするか、そうでなくても、最低でも再読したら分かるくらいのレベルにして欲しい。
ちなみに昨日の日記を書いた時点で考えてたオチは、
新聞の『読者』が香坂を殺す」というものだったんだけど、これじゃ「犯人はあなただ!」とはならないもんなあ。

追記。2chの反応を見て、自分なりに消化したところ、この作品はあれですね。「読者が犯人、を実現する方法」とか「ここまではリアルにはしないけど、こうしたら『読者が犯人』の小説が書けます」といった内容の本、だとも考えられるかも。
オチとは関係ないけど、この書き込み笑ったw


495 名前:名無しのオプ メェル:sage 投稿日:2007/04/09(月) 09:59:07
本のタイトルを「この本が売れたら人を殺します」にして
発売日に人を殺した後「読者が指示したから」とすれば読者が共犯くらいにはなるな。