少年少女漂流記
- 作者: 古屋×乙一×兎丸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/02/26
- メディア: 単行本
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話が乙一、絵が兎丸、ってわけじゃないみたいで、実際ストーリーは乙一色が薄い気がする。
ひとつ「えー!」と思った話が有って。
竜巻の子供を育てる話なんだけど、「ああ、これはドラえもんのフー子のオマージュだな」と思って読んでたら、「風太」って名付けて、やっぱりそうか、と。
そしたら巻末の対談で
乙一さんがぼそっと「竜巻を飼うのはどうでしょう」と。僕あの瞬間「これが乙一か!」って思った。スゴいと。あの一言で決まりましたね。飼うってことは『のび太のっ恐竜』だよね、第八話はちっちゃい竜巻を拾って大きくなる話にしようと。…??
いや、『のび太の恐竜』じゃなくて『台風のフー子』だろ!ってとりあえずびっくりした。というか誰に突っ込んでいいのか分からないこのもどかしさ。
2人とも知らないのか…?
という疑問は残ったものの、いくつか面白いお話もあった。
せっかくダイエットに成功して可愛くなったのに、ある理由で「お菓子を殲滅しなきゃ!」という強迫観念?にとらわれてしまった女の子の話、「お菓子帝国」。
幼い頃いっしょにバイクの絵を書いて遊んだ、幼なじみの暴走族と、いじめられっこタイプの主人公のお話、「モンスターエンジン」。
モンスターエンジンは誕生秘話も素敵でした。