ユリイカ百貨店「チョコレート・ホース」

ユリイカ百貨店 8th stage "Chocolate horse" 観劇@アトリエ劇研。
舞台の真ん中が左右と比べて高くなっていて、その奥にはラジオと白いドア。
右には椅子が数脚。左には、上から窓と電球が吊るされている。
ダニー・ドニー・クラークが挨拶をして、紙芝居のようなものを見せる。
どうやら、彼が子供の頃に描いた絵のようだ。
ただの丸印のような絵を指して
「This is me. And.. this is my mom. ぼくたちは隠れんぼをしていた」。
と、ママと自分の思い出を話す。
続いて舞台は、学校の入学試験。
面接官は、彼が何で出来ているか、彼のDNA、つまり両親について調べてジャッジするという。
しかし、どうやら彼の父親に問題があるらしい。だって彼の父親は…


といったオープニング。
ちょっと環境が悪くて入り込めなかったんですが、なかなか良かった。
環境が悪いというのは、なんか酸素が足りない感じだったのと、
ひとりで爆笑しまくってる方がいたこと。
なんか、ちょっとした言葉遊びとか、韻を踏むたびに笑うんだもんなあ…
たとえばHIPHOPで韻を踏んでも、それは駄洒落じゃないし、いちいちウケないよね?
頭が回ってなかったり酸素が足りない感じがしたのは、空調のせいではなく、昼間のパーティーで頭を使い過ぎたせいかも。


面白いなと思ったのは、序盤の競馬場のシーンで、
さっきまで観客役だったひとが、帽子を深くかぶり下を向く事で、黒子というか、居ないかのようになり、
足音などのSEを口で表現する、舞台装置の一環になってしまうという見せ方。

こういった見せ方やハナシのパーツは、初期の作品「ゾロメ」と近いものを感じた。


折り込みチラシなどに田中遊さんの写真が載ってるんですが。
格好良すぎるんじゃないの?これ詐欺じゃない?なんて思ってたら、
それ自体がネタ?というか、小道具として上手く取り入れられていて。
我々の世界と、舞台の中の世界の、良い橋渡しになっていたと思う。
自分たちもあの世界にいるような錯覚。


役者さんもみんないい感じで。
ダニ(外国人)の、ゆっくりした日本語発音は味が有って良い。
たぶん、日本人メンバーがクルクル喋って韻を踏んで、講談師みたいな感じだから、余計に外国人の日本語が冴える?んでしょね。

弟子志望役の尾崎しのぶさんは、今回もかわいい。**役の駒田大輔さん格好良い!(動きも含めて!)
(劇団衛星のひとだったのか?千年王国はビデオ持ってるぞ…)。
友井田亮さん、このひとが出るとユリイカ独自のレトロ感と遊び感が出る。

ちょっと頭が回ってなかったので、いまいち話が消化できてませんが、それでもそれなり楽しめたわけで。
次回公演も観に行きたいと思います。