読んだもの ミスティック・ミュージアム

ミスティック・ミュージアム (HJ文庫)

ミスティック・ミュージアム (HJ文庫)

わがまま女神降臨!
こないだ読んだ「スクランブル・ウィザード」と同様、これもすごく全うな文章。ライトノベル読まない人に読ませてもきっと恥ずかしく無いというか。
(よくしらないけど、今のHJ文庫ってこういう路線なのかな?)

大英博物館の出番は序盤だけかと思ったら、最後まで博物館がからんだ話で嬉しかった。
大英博物館というと、世界中から盗んできた宝の展示場というような悪名高い呼び方もありますが、この作品には、博物、歴史、というものに対する愛情とか敬意があふれています。
キングスクロスとかピカデリーサーカスとか、ロンドン好きにはなじみのある地名が出てくることもあって、読んでいて心地良いです。
ちょっと印象が地味ですが、次の巻以降ミスティックな部分が爆発していくのか、落ち着いた路線でいくのか、気になるところ。どっちにしても、ロンドンの雰囲気はしっかり描かれそうなので、次も買ってみようと思います。