読んだもの すべては「裸になる」から始まって

すべては「裸になる」から始まって (講談社文庫)

「すべてがFになる」ではありません。AV女優の森下くるみさんの書いた本。
上記のリリーさんの作品を読んでたら、なんだか急にアンダーグラウンドなかんじのエッセイを読みたくなり
「読む本の1〜2割は、普段とは別ジャンルのを」という個人的キャンペーン実施中なこともあって、買ってみた。
すごく興味深く、面白く読めた。
家族の事やデビューまでの話、監督さんのこと、同じAV女優の友人のこと…
この職業を選んだ上での恋愛のつらさであるとか色々言われた事とか、シリアスな内容が書いてあり、読み応えがある（文体自体は 間の取り方が良くて、とても読みやすい）。
大半が自伝的なシリアスな話なんだけど、まあ現場の話も当然いろいろ書いてあるわけで
そのなかでも「いっぱい飲んだ後は、トイレで白いのが出てくる」というのが目からウロコ（？）。
あと、少ししか記述は無いけど 加藤鷹さんってやっぱりスゴい人なんだなーと思った（性的な意味じゃなく）。
花村萬月さんの解説も良い。ここにも加藤鷹さんの事が少し書いてあって、それがまた感心するというかなんというか。

最近、いろんな職業のひとと会ったり一緒に仕事する機会があることもあって、
もっといろんな職業の人の書いた本を読んでみたいと思った。知らない事ばっかりだ。