蜘蛛の紋様

パーム (33) 蜘蛛の紋様 (4) (ウィングス・コミックス)

パーム (33) 蜘蛛の紋様 (4) (ウィングス・コミックス)

怪物と呼ばれた男の、想像を超えた地獄の過去
蜘蛛の紋様 Vol.3,4あたりは、サスペンス要素の強い脱出もの、あるいは監禁もの…
という一言で言ってしまうには、壮絶すぎるお話。
さすがのJBも、マフィアに軟禁されていては、やられたい放題…。
心に残ったシーンは、雲間から射す光をみて「壮観だな」というのに
「こういう光景は空が晴れ渡っている時には見られないな」と言うところ。


「愛でなく」や「スタンダードデイタイム」の生活が輝いて見えるのは、
ジェームズたちに このような辛い過去があったからなんだな。
そういう過去が無くても、私たちの「普通」な生活は…なんだかんだで十分理想に近いものなんだ。


普段なら「ふーん、良いこと言おうとしてるな」って流してしまいそうな言葉だけど、
このような生活が描かれた後だと、妙にこたえます…
コレをふまえて、今までの話も、もう一度読み直そう。