TRICK×LOGIC Season2「ライフリング・マーダー」

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麻耶雄嵩さんの「ライフリング・マーダー」解答編読了。
いやー面白かった。今回のは、文句無いですw
「そんな都合の良いこと起こるのかよ??」
と思いながら読んでたけど、想像してたより細かい点まで説明が有って、
なるほどー!と唸らされました。
キャンペーン始まってからの作品では、いまのところ一番じゃないかな。
これは、「(問題編解答編に分かれた)犯人当て小説を書いたことがあるか」
という経験の差も大きい気がする。

以前にも紹介したけど、以前聞きにいった、麻耶雄嵩さん大山誠一郎さんの「犯人当て」についての講演会レポ。
id:gma:20070623
↑ まえ貼付けた時は読み直したりはしなかったんだけど、今日読み直してみたら
ここでの話が、けこうトリックロジックに影響を与えている気がする。

・「単独犯である」だけでなく、「犯人以外は嘘をつかない」の明文化
・「弱い手がかり」「強い手がかり」
 ナゾとヒラメキのルーツか?
・「トリックを犯人当てに使うと、犯人当ての精度が落ちてしまう」(大山さん)
これは、「切断された5つの首」がそのとおり、トリックを使わない犯人当てでした。
・「読者の立場」と「ワトソン」役での、伏線の拾い方の違いについて
トリロジでは、ワトソン役も探偵役も読者レベルにしてしまうことで、
このあたりの問題を解消している…解消というか、本業の推理作家がやる犯人当て小説では新しい試み、というべきか。