金蘭会高校演劇部「ケイ、永遠に」

2010年度コンクール 大阪府大会 金蘭会高校演劇部「ケイ、永遠に」観賞@よみうり文化ホール。
舞台には穴だらけの大きな壁。その前で、1人が歌を歌い始める。
他の部員も現れ、客席を囲うようにして歌う。
たしか、かえるのうた だったかな。
最初は歌っていたのが、「おおーい!」と呼び声に変わり、衝撃音。
…といったかんじで劇が始まる。


近畿大会に出場されたようなんで、ネタバレは控えます。


他の学校も少しだけ観たのだけど、それと比べて改めて間の取り方が絶妙だと思った。
といっても、間を多い目にとるってことじゃなくて
ポンポンと少ない間でつめてくる。
それは脚本の密度・テンポということでもあるだろうし、
演技のうまさでもあるんだろうなあ。
セリフが分かりやすくて、滑舌が良くて、立ち回りの練習もしてないと、こんなにスピーディーにはできないだろうなと思う。
人数も多いので、素早く動き回るのはダンスを観ているようだ。
そういえば、人数の多さはやはり魅力みたいで、
他の学校の生徒さんが「スケールが違う」「人数が多いとできる事が多くていいなあ」と羨ましがってる声が聞こえてきた。


今回もうひとつ改めて思ったのは、ギャグの面白さ?なんだけど
ふつう演劇なら、言葉遊びやストーリーギャグを入れたくなると思うんだけど
(↑ つまり脚本の時点でギャグになってるようなもの)
ここでは、
無意味な、体と音(音声としての言葉)を使った、人間ベースの、ある意味吉本新喜劇的なギャグなんです。
そこが「らしい」なあと思う。
大阪だから吉本の影響もあるのかな?

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