マスカレード・ホテル
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: ハードカバー
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完璧に化けろ。決して見破られるな。連続殺人事件の、次の殺人が、このホテルで行われるのではないか…というお話。
ミステリとしてはともかく、ホテルが舞台の小説として面白かった。
↑ こういう言い方は失礼か、とも思ったけど、
例えば甘いと思って食べたものが塩っぱかったらビックリして一瞬マズく思ったりもするし、
これはこういうミステリというよりこういう本ですよ、っていう感想も悪くないとおもう近頃。
ここ2、3年。ホテルの仕組みって面白いなあと思ってて
きっかけは、元リッツカールトンの人のセミナーを受けて、その人の本を読んで、
そのうち泊まりたいなあと思ってて実際泊まって、すごいなあと思って感動して、
ホテルについての本や雑誌を読むのが好きになりました
(ちなみに今日の写真はリッツカールトン大阪です)。
この作品にも、高級ホテルに泊まって感動してファンになった人とかも出てくる。
一方、めんどくさい客や、犯罪スレスレな客も出てくる。
いろんなお客と、それに対応するスタッフさんのエピソードが面白いです。
ホテルマンに化けた刑事が、ホテルマンの心得を身につけて行くのが、面白い。
セミナーの事を思い出しましたw
そして、ホテルで犯行が行われるのではないか、という緊張感が、
お客とのエピソードをより面白くしてるんですねえ。
この作品に取材協力したホテルにも、泊まってみたいと思います。