チキンと舞々きのこ村(金蘭会高校演劇部)

第62回大阪府高等学校演劇研究大会 、金蘭会高校演劇部「チキンと舞々きのこ村」鑑賞@よみうり文化ホール。
「くまのこ見ていた かくれんぼ♪」と歌いながら、通路を通って役者さん達の登場。
舞台に上がる。
大人数で小さな輪になり、「にんげんっていいな♪」と歌いながら、バットを振り下ろして、何かを殴っている。
殴られているのは猫らしくて、そこに男の子が現れて、猫を助ける。
まるでヒーロー。
そんなオープニングから始まる作品。


大会の進行が40分ほどおしていて、半分ちょっとしか観れてないけど、感想書きます。
今しか描けないようなテーマを描いていて、シリアス。
けどキャラクタは活き活きしていて、滑稽なキャラもいて、重苦しくはない。
ギャグも面白かったです。
流行りのアレを取り込むセンスは…、女子高生さすがだな、と思いましたw

そして、周りの高校生が「うわ、人数多い!」って言ってたんですが
人数の多さって、あたりまえだけど、いろんな演出に人が使えるのがいいですね
舞台の端々にある台の上にずっと座ってて、なにかあると反応するという、
有る意味精霊的というかPACK的な存在みたいな子たちがいるんですが
これがとても可愛かったです。
みんながわーわー踊るシーンも、ひとりずつ振りが違って個性的で、
その台に座ってるデスノミサミサみたいな黒いファッションの子、フリもかわいくて良かったなあ。
オタ風なジャージの子は、オタ芸っぽい動きしてたり、キャラが立ってるのですw
もう少しお話のメモ。
舞台となる村は、ときどきキノコの胞子が降り注ぎ、
胞子の警報が鳴るとみんな隠れる。すでに胞子に汚染されたキノコ人間もいるみたい。
しかしその村は実在ではなく、主人公の女の子がブログに綴る小説の中の話のようだ。
けれども、
村に胞子が降る原因となった事故を起こした企業があり、
主人公の家族はそこに勤めていたらしく…
現実とネットの描写の境界線はあいまいなようだ。
主人公の兄はイジメに合っていて。
東電の事故と、東電社員たたき、ネットによる過剰な個人特定とか
あと大津のイジメ問題も取り込んでいるように感じました。
どう決着をつけるのか気になったので、近畿大会?に進むようなら、観に行きたいと思います。


それはそうと、横で観ていた高校生達が
「キンランはリハーサルがすごい。日本一や、って言ってはった」
とか話してました。
舞台を組むのがすごく速いそうです。すげーな。
前のキンラン観劇はこちら → id:gma:20111113