読んだもの 飛田に生きる

~遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白~ 飛田で生きる

~遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白~ 飛田で生きる

飛田新地で親方(店の経営)をしていた方の書いた本です。
最近、花魁や色町のことに興味が有って小説を探していたところ、
ドキュメントというか、実話エッセイみたいなものが見つかったので買ってみたのです。


著者は元々はサラリーマンで、急に誘われて飛田の料亭(ということになってる)を経営した方。
なので、何も知らないところから始まるので、一般人の視線から書かれているようで分かりやすかった。


元々、知らない職業や国についての入門的なエッセイを読むのが好きで
その中でも、この本は「性」にまつわる話。
人の業のようなものが描かれているのが面白いです。
といっても、文体はサラリとしているし、読んでてヘコむような話は書かれていなくて、
それ以上に「へえー、そうなっているのか!」と思える本でした。
どうやって開業するのか、部屋の中やお金の取り分はどうなっているのか、
などなど興味深いところがよく分かった。
一番驚いたのは、暴力団と関わりはなく、料亭組合?だけで防犯したり、仕切ったりしているということです。
そういうこともあり、女性にとっては有る意味安全で、
一人当たりの時間が短い事もあって、ソープなどより効率よく稼げるのだそうです。
もう一つ以外だったのは、通りによっては、付加価値として、ゴムを付けない人がいるということ…
ああいった町のプロというのは、必ず付けるものだと思っていました。。