エコとエゴの鬼子かも知れない例の箱

天気が良かったので、琵琶湖ホテル裏のガーデンで読書してきた。
緑のそばで本を読むのはひさしぶり。雨が降り出したかと思わせるような、たくさんのアメンボの動き。どこに繋がっているのかわからない、一本の蜘蛛の糸。食物連鎖の上のほうにいる「人」は、どれだけの小さなタマシイが集まってできているだろう。そんな問いかけがリアルに感じられる。
それから、なぎさ公園を散歩してきた。「外来魚回収ボックス」(id:gma:20040328)に本当に魚が入っているのか気になり、蓋をあけると「入ってるけぇ?」と、横にいたおじいさん。「入ってますねー。前に見たときは、どこも入ってなかったんですけど」。ブラックバスは琵琶湖の敵、回収ボックスは良いアイデアだ、と思っていたのだけど。実際に魚が捨てられているのを見ると(それは水槽じゃなくてただのゴミ箱だ)、なんとも空しい気分になった。ブラックバスは悪くないのにね。それでも。やつらには悪いんやけど、恨みは無いけど、琵琶湖の魚の種類が減るのは嫌だし。「外来魚回収ボックス」が広く知られて受け入れられているのなら嬉しく思う。
日米の老若男女が、ヨット 釣り ジョギング 散歩 昼寝をしてて、近くには犬猫や緑と虫、湖と山と城(ニセモノ)と噴水とオペラハウスとホテルが見える。この公園を歩いてると気分が良い。散歩をしながら景色を見たり、人間観察したり、犬を可愛がったりできるんである。
と書いてて気付いたことがある。以前はよく道に落ちていたブラックバスが無くなってる。リリース反対の人も、やり場に困ってたんやろうなー。
琵琶湖ホールの舞台芸術情報サロンで演劇系の雑誌を読みふけってからPARCOで本を買って帰宅。PARCOで立ち読みするより、サロンのほうが落ち着いて読める。バックナンバーもあるし、けっこう穴場。