愛犬家連続殺人

愛犬家連続殺人 (角川文庫) 志麻永幸「愛犬家連続殺人」。ミステリじゃなくて実話なんだけど、死体の処理の仕方とか、半分くらいミステリの気分で読みました。
 愛犬家を殺す事件なのかと思ってたら、愛犬家と知られるやつが犯人の事件だった。一時世間を騒がせたが、直後に阪神大震災が起こったため記憶からは薄れている。
 この本の一番の特徴は、事件に直接関わった人が書いているということだろう。犯罪史上かなり最悪に鬼畜で極悪な部類に入るこの事件を、直ぐ近くで手伝わされていた共犯者が著者なんである。それだけに、すごい迫力だし胸くそわるくなる。最後に捕まるのが分かってるのだけが救いで読み切れたというか。いやーしかしすごい本だと思う。