ゴーレムの檻

ゴーレムの檻 (カッパノベルス)

ゴーレムの檻 (カッパノベルス)

柄刀一「ゴーレムの檻」読了。「太陽殿のイシス」は、表題作と同じ密室状況が現代に再登場するという、殊能将之「樒/榁」のような構成。うーん、まあまあかな。この本はトータルとしても、ひとつひとつを取っても、シリーズ1作目の「アリア系銀河鉄道」には劣ると思う。
 ところで巻末の杉江松恋の解説で量子力学の話が出てくるんだけど、ちょっと間違ってるような気がする。量子の存在の確かさって、確率の話では無いんですよね?