嫌われ松子の一生

新京極シネアラリーベで鑑賞。弥生座から変わって以来、初の利用。こぎれいになってます。ボニーピンクが利用してた六曜社の近くだし、まあ出演者にちなんだ場所で観てるといえなくもない。たぶんこのあたりはボニーの庭だったんじゃないかな。
 松子の人生に起きた事件は一応描かれてるだけど、麻薬がらみのところがスッパリはしょられてた。殺しの原因は金だけじゃなくて、麻薬や綾乃ねえさんのことが大きくかかわってるのになあ。ソープも丸ごと省略されてるので、松子が疲れ果ててる感じがわからない。このあたりは削ってはいけないんじゃないの。ヘンな具合に省略してるせいで、松子にまったく感情移入できない、というかこれじゃほんとにヘンな人じゃない?
 文句は多いけど、BONNIE PINKとの競演部分はかっこよかったな。短いけど、説得力があった。松子自身、水商売を始めてから美容師になるあたりまでが一番かっこよくて可愛いと思った。
 ところで、前から中谷美紀柴咲コウは雰囲気が似てると思ってて。この作品は特に、「これ柴咲?」と思ってしまうシーンがいくつかあった。とくに、年老いてデブってからの松子。