ゲド戦記

ゲド戦記鑑賞@TOHO二条。座席に角度が付いてて、見やすい劇場ですね。スクリーンもなかなか大きい。
 絵と演出について。キャラの表情がちょっと宗教アニメぽいのが気になりました。。。色がベタ塗りでちょっと懐かしいノリ。ステンドグラスだけやたら光を描きこんでたけど、描き込んでるシーンはそれくらい。ラスト近くのクモの絵が、なんだろこれ、って感じ。
 シーン変わるときの演出とか、盛り上がったときの演出がいままでのジブリには無かった気がする。2人が抱き合ったときの背景はちょっと面白かった。元の背景に戻ったとき、「それ演出やったんかい!」と激しく突っ込みを入れる自分が居ました。
 お話について。 納得できなかったのは、ラストシーンでXXXがYYYになるところ。なんで?しかもこれ、原作ではありえない話らしいんですよね。それとそれはまったく別のもので、そんなふうになることはないという…。伏字ばっかりだけど見た人は何のことか分かるかな。あ、今思いついたけど定番シーンを入れるために…とか。
 それから、中盤でアレンを追っていたヤツが、いつの間に味方っぽい存在になったのかもよくわからんとです。アレンがかってに勘違いしてビビって拒否ってただけなのかも?
 あと瓦礫落ちるシーン多すぎ!!
 光と闇、生と死、の考え方がマンガ版ナウシカに近いというか、宮崎色そのまんまだったので「原作もそうなんかな??」と思い、その後原作読んでるSさんに話を聞くと「原作のキャラと設定を借りて、シュナの旅をやった」という意見を聞いて、なるほどなるほどーとすごく納得しました。イミワカランかったハウルに比べると、ちゃんと宮崎さんの描きたいことを描いたという気がする(気がするって言うか監督は息子じゃないか)。不死を願う人と、死んでもいいと思う人の根幹が同じだという考え方にはハッとさせられたし。文句はちょっとあるけれど、何かが作品から伝わった気がしたので、見た価値はあったと思う。