金蘭会高校演劇部 「みどりちゃん」

第57回 大阪府高等学校演劇研究大会 A地区コンクール、金蘭会高校「みどりちゃん」観劇。
全校生徒が40数人しかいない高校、その2年A組に2人の転校生、みどりちゃんと太郎くんがやってくる。どうやらちょっと訳ありらしい。
太郎が怪我した鳩を見つけて、みどりはクラスで飼おうと提案する。ちょっと無理矢理な感じもあったが、一応全員の総意のもとに、先生には内緒で飼うことになった。
それから合唱コンクールなどのイベントでも、なんでも一生懸命すぎるくらいにがんばるみどりちゃんを、他のクラスメートは冷めた目で見たり疎ましく感じたりもするのだけれど…
というかんじの話。
クラスを引っ張る役のひとに、優等生っぽいひと、父親役、先生役…
前回観た「僕たちの好きだった革命」と配役が似てました。(感想はこちら-> id:gma:20070727)
それだけ前回の劇のキャスティングがハマってたってことなのかな。
ちょと話の流れも似てるところが有るのが残念と言えば残念やけど…良かったです。
どの役者さんも、板に付いた演技と言うか、相当練習してるんだろうな、迷い無い演技で、失敗もおそらく無くて。
とくに、「そろってる」という点では、普段観てる小劇場の役者さんたちと比べて圧倒的。小劇場と部活とでは時間の使い方が違うのかもしれませんが…他の劇団もこうなら安心してみられるのになあ。
ストップモーションが上手いとか、椅子の配置が実は計算されているとか審査員の先生方が褒めてるのを聞いて、「空間力とでもいうものが強みなのかも知れない」とか思いました。
あと、1時間に収めなきゃいけないという制約が有るせいか、脚本の切り方というか、カットの仕方がスッキリしてて良かった。
放課後の作業中にしらけたムードで解散してしまった次の日のかんじとか。あとラストは「ここでスッパリ終わるのか!」って感じ。

役者さん個別の話をすると、まず前回のヒロイン未来を演じてた役者さんの出番が減ってたような気がして、いちファンとしては残念。彼女、雰囲気ありますね。もっと見たいので、卒業してもどっかの劇団で芝居を続けてくれたらいいなあ…と今から思っている。

それから前回「革命」で、声がでっかいのが面白い役者さんがいて、そしたら今回も相変わらずすごい声でwそれだけで面白いってすごいです。微妙に気になる存在w
これも前回、アジる声がスゴい主人公を演じていた役者さん、今回もガラガラ声の役でした。でも前回は男役だったけど、今回は普通に女子高校生役で、女の子の役も上手かったので感心しました。
あとはパパさん役のひとが名脇役。良かった。
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