綾辻行人&有栖川有栖 ミステリ・ジョッキー レポ

第2部の質問コーナーは、視聴者からのお便りを紹介するラジオ番組風に進行。
マイクが壊れて、替えのマイクが届くまでの間、1つのマイクを交代で使うような奇妙な進行になりました。
綾辻さんが変な事言って、突っ込みたい有栖川さんが、
マイクよこせーって感じでじたばたしたり、手を「違う違う」って振ってたり、これはこれで面白い雰囲気でした。
では、覚えてる質問を箇条書きで…

  • オススメの連城作品は?

 綾「せっかくなので、復刊した『敗北への凱旋』を」

  • 「伊園家の崩壊」は大丈夫だったんですか?

 綾「はい、大丈夫でした。なにひとつ、モデルが有るとは書いてないし。うるさいのは絵のパロディ(文章に関してはうるさくない)。名前は全部変えてあるし」
 有「全部変えてあるのがアカンねん笑。 全部似てるやん」

  • 砂男はどんな作品?

 都市伝説の話。「砂男というのがいるらしい…」という。
 98年に考えた話で、当時はインターネットがなかった(あまり無い前提で書いている)。
 今はこういう話を書く時にインターネットのことは無視できない(ので書きにくい)。

  • 小説を合作で作りたいと思った事は?

 エラリークイーンの、詳細な梗概だけが残ってる作品があって、有栖川&綾辻で作りかけたのだけど、権利の関係で流れてしまった。

  • 仕事中の気分転換、リラックス方法について

 有「まず気分転換から始める。朝の五時が近づいたころに『まずい、今日働いてないやないか!』と頑張る。」
 綾「地下室でホラー映画を観る。サスペリアは何回も観てる。」

  • 出版社に興味が有ります。講談社から出ている本が多いようですが、他の有力版元に比べて、優れている点はありますか?

 とくにどこが優れているということはない。会社と仕事しているという意識は無くて、編集者と仕事している。
 文芸の出版社の編集者のかたは、(マンガの編集のように)作者を囲い込むようなことはしなくて、新人がデビューしたら別の会社にも紹介して、いっしょにミステリーを盛り上げましょう、というような意識が有る。
 
 
 というようなかんじで、最後は良い話でいいかんじに締めくくられました。