金蘭会高校演劇部「晴れるや荒れるや〜劇部なう〜」

2010年度コンクール D地区大会 金蘭会高校演劇部「晴れるや荒れるや〜劇部なう〜」観賞@金蘭会高校


舞台のあちこちに座り込んだ人影。
「ありえへん」「偏差値50やろ」「偏差値30台のDQN校ならともかく」
というような会話が聞こえてくる。何かの事件について話してるようだ。
「ところで俺イケメン」「イケメンキター!」「キター」
「いやでも顔見えへんやろ」
みんな指をカチャカチャ動かしている。どうやらネットでやりとりされてる会話らしい。
誰かがハレルヤを歌う。
そこへ、別の新たな人物がひとり現れ、ナイフを振り回す…という動きをしてるようだが、振り回しているのは、ぬいぐるみ。
爆笑が起こり、つっこみが入る。
どうやら先ほどの一連は彼女らの演じる劇の練習だったようだ…
舞台となる学校で起こった事件をモチーフにした脚本らしく、
部内にはそれに反感を持っているものもいるが、どうなるのだろう。
といったかんじの導入部。


まだ予選中なので、ネタバレは導入部だけにします。
役者さんと役の名前が似ていて、学年も近い設定になってるみたい。
これは、実際にこの演劇部のまわりで起こったことをモチーフにしているの?と思わせる演出。それとも本当にそうなのかも。
ダンスが本格的で格好良かった。歌の振り付けのマネって雰囲気じゃなく、完全にダンスだった。
歌も効果的に使われてて、舞台は総合芸術やなーと改めて思った。
金蘭は人数を使ったシーンが迫力がある。
単純に人数が多いというわけじゃなくて、みんな上手くて揃ってるし、
それを活かした演出にしてあるし
歌とか入ってると奇をてらったようにもみえるけど、練習の積み重ねがないと出来ないもんですね。

この(劇中劇の)演劇部はほとんど女性みたいで、男性は2人ほど?
林太郎という役を演じてた長尾さんという役者さんが、なんだか愛嬌があっていいかんじだった。
もうひとりの男子である尚樹役の島田さんは舞台映えのする表情と姿勢で、見ていて気持ちがいい。
あと男子ではないが、たーくん(妙)という役をしていた中井さんという役者さんが、神木隆之介くんのような透明感が有ってよかった。

前回観たハルメリで気に入った谷地さんは蘭という役。
ダンス上手い気がした。演技はまだ伸びしろが有りそう。
よく見ると冬目景さんの描くヒロインに似てるな、とか思った。
前は可愛い感じの役で、今日は前より迫力の有る役だった。
先輩方にくらべて若干カタい気がしたので、もうすこし滑らかさが出たらより良くなるだろうな。と期待。

同じく前回ハルメリで気に入った、りん子というアイドルを演じていた役者さんもうまかった(名前は忘れた…)
前回は変顔が強烈すぎたけど、普通の顔でやっててもうまいなあ…


演劇部のダンスとか歌のクオリティは、合唱部などほかのクラブと交流して学んだりしてるのかなー、
もしそうなら、「もしドラ」の野球部みたいだな、なんて想像したのでした。
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