大手前高校「桃色」

2010年度コンクール D地区大会 大手前高校「桃色」観賞@金蘭会高校
「春休みなんて、私には関係ない」
独白のあと暗転。病室のベッドに座る少女(ルリ)。
そこにもう1人の少女(ミサキ)がやってくる。顔には大きな痣があるようだ。
看護士はルリにミサキを紹介しようとするが、ミサキは顔を見られる事を恐れている。
でも心配する必要は無い。ルリは見た目で人を判断するような子じゃない。
ルリは目が見えないのだから。


といったかんじで始まるお話。
非常に真面目に作られてるんやけど
もうちょっとユーモアか毒があったほうが、退屈しないんじゃないかなと思った。
まあそのへんは好みの問題だとして、いくつかハッキリ気になる点があいくつか。
(でも改善すべき点がはっきりしてるのって、意外と良い事なんじゃないかと思ったり)
なにより暗転が多いのが気になった。
病室と公園の切り替えだけでも3回は長い暗転があったんじゃないかな。
暗転を少なくて済む脚本にするか、舞台のこっちが公園でこっちが病室みたいな見せ方にするとか…、
暗転のときのモノの動かし方も練習するとか…
もしかして、練習する場所がなかったのかもしれないなあ。


次に気になったのは、台詞が非常にゆっくりなこと。
戦場カメラマンの渡部陽一さん並のスピードやった。
彼と一緒で、まちがいなく言葉を伝えたいということなんだろうけど
ある程度速くしゃべっても伝わるようになったらもっといいですね。


話は意外性がないぶん筋が通っててわかりやすいことや
しゃべり方から考えても
背伸びしないで自分らに出来る事を着実にやろうというスタイルを感じました。
何年生かしらないけど、来年急激に上手くなってたりしたら面白いなあ。