読んだもの ヴォイド・シェイパ - The Void Shaper

若き侍は問う。強さとは。生とは。
ずっと、二人きりで山で生活していたゼンが、山を下りるところから始まるお話。
ゼンがものを初めて見るときの描写、その観察眼、考えかたが
森博嗣さんの文体に良く有っていて、面白い。
とてもシャープで、先入観なく、あるがままを見ているのが、そのまま文体で表されている。
いつもの森博嗣作品でも、同じような視点の考え方が描かれてますね。
これはその方向に特化したような作品であると感じるし、
それだけでなく、剣の道の考え方、戦闘シーンの描写
新境地であるようにも思います。
続きを読みたいなあと思った。文庫化を待つかどうしようか。