lovers アストラカン編

つづいてアストラカン編。ユリイカ百貨店の たみおサンが演出ってわけで、これは見なくては、と思ってたもの。オープニングの、「レディース&ジェントルメン、ザ・ショウ イズ…」という英語ナレーションがユリイカとおんなじでニヤリとする。この声大好き。
 純情編と同じくロミオが死ぬシーンから始まって、台詞も同じだったので「うわ、これは失敗したかな」と思ったんだけど。「おおロミオ」のシーンから、ユリイカでのようなレトロでロマンティックな演出と道具全開。 んで、プロペラみたな小道具とか、ロマンチックなだけじゃなくて、ちゃんと演技や演出とうまくかみ合ってる、というか道具が最大限に活かされてて、「そうくるか!」というギミック的な楽しみもあり、というところはユリイカと同じ。ジュリエットのルックスは、正直純情編と比べて大分見劣りする…なんて最初思ってしまったのだけど、非常に良い味を出してました。すごいわー。
 純情編と同じく、ばあやを一人二役で演じてる。この扱いも、影絵や光をうまく使ってて個性的。たみおさんは、電球と影(影絵)が好きなんですなーやっぱり。純情編では、台詞を言ってるだけの退屈なシーンがいくつかあったのに対して、こちらアストラカン編では、役者がくるくる動き回り、表情もクルクル変わるので飽きさせないというか面白くて仕方が無い。
 結局最後まで台詞は大部分が同じやったんやけど、強調する部分や、言うときの目線や立ち位置が全く違うので、「同じだから飽きる」ということはなかった。あ、そういえば舞踏会のシーンはなかったかな?