黒田研二講演会@長島輪中図書館

くろけんさんの講演会に行ってきました。
地元のイベントということもあり、ローカルな話題や実名ありの話題もあったけど
その辺はのせるとマズそうなのではしょって、箇条書きに内容をレポートします。
犬の話が意外で面白かったw


・作家になるまでの話。
物心ついた頃から、紙芝居のような物を作っていた。
小学生の頃、マンガを書いてクラスメイトが読んでいた(ぴんじろうシリーズ)
なぜかこのころからすでに、書く物はミステリーだった。
絵の才能がないことに気付いて、小説を書くようになった。
ノートに文字を書くので、真面目に勉強してるように見えるらしい。
大学は、(小説を書くための)時間がありそうということで経済学部を選んだ。
就職は、最初から「小説家になるまでの一時的なもの」と考えていた。
仕事中にも小説を書いたり読んだり。
(当時のことですが、車を運転しながら小説を読めたそうです 笑)。
最終選考に2回連続で残り、いけるんじゃないかと思いながら、仕事をやめるきっかけがつかめずにいた。
あるとき、仕事で失敗したことと、先輩のこと、親のことなど色々が重なり、
「仕事やめるので」と、自然に口から出すごとが出来た。
運命的なものだったかもしれない。


・小説家になりたい人にひとこと。
原稿用紙400枚の文章を書ききれる力が有ればなれる。
「小説家になりたい」と言いながら
「まだ書いたことが無い」「10枚の短編を書いた」というひとがいるが、
まず書くことが大事。
小説家になるのはそんなに特別なことではなく、書ききる力が有ればなれる。
ただ、デビューした後が大変で、夢の無い話になってしまうが、なかなか食べて行くのは大変。
編集者のかたも、今は「専業作家じゃなく、兼業に」とすすめている。


・謎、物語について
ミステリというと、人が死ぬ話だと思うかもしれないが、いろいろな謎が有る。
たとえば、ある女性が、回転寿司屋に入って、マグロを一切れ食べてすぐに出ていった、
というところから、色々な物語が想像できる。


他のミステリ作家さんもいると思うのだけど、
犬を飼った理由のひとつが、散歩をしたいから。
外に出て人を見ると、いろんなおかしな行動をしてる人がいて
それもひとつの謎。
ひとりでぶらぶらしてると、「あやしいオジサン」だけど
犬を連れていると、「散歩している、ひとのいいおじさん」になる。


いろいろオススメのミステリーも持ってこられてたのだけど、紹介する時間が無くなったらしくて、
最期に(おそらく、日常の中にも謎はある、ということで)
「50円玉20枚の謎」をオススメされてました。

なお、講演会の前にテレビのインタビューを受けられたそうで
26日18時頃の「ニュース便」という番組で放送されるそうです。
(講演会もテレビカメラが何台が入ってました)


追記:そういえば、TV番組のサイトでは
「小説家は書くことが仕事。アイデアが浮かばず大変なこともあるが、自分の書いたものを見てもらえるのは嬉しい。また、自分だけの物語を書くという事が小説家としての魅力だと思う。」
と載ってましたが、
読んでもらうことも嬉しいが、それ以上に、書きたい、書くのが好き、ということを言われてたような気がします。