映画

CASSHERN」続き。忙しかったので1週間近く空いてしまった。当時映画館で見た作品。要潤が出てたのか…すっかり忘れてた。時間を経て印象が残ってたのは、唐沢寿明と宮迫の顔だけだったもんな。なぜだか。佐田真由美も、どんなのかすっかり記憶がなくなってたんだけど、改めて見ると二人ともかっこよかった!
 要潤さんは、動物のお医者さんみたいなボケっとした役もいいのだけとこういうキリとしたのも似合ってるな。佐田真由美さんは、映画館で見たときも「目(のメイク)が格好良い」と思ってたんだった。それで思ったのは、敵?側のほうが、目力のある役者がそろってるということ。
 格闘中にスローになるのは、「新しい演出のつもり?」と思ってたが、今見ると「これはマンガで喋りながら戦うシーンがあるのをパロってるのか…」と思える。どっちにしても、格闘シーンとそれ以外で明らかにノリが違う。普段は監督の美的センスが発揮されてると思うんだけど、戦いになると童心に返ってしまうのかねえ…。なんか微笑ましくなってしまった。
 「反戦」をテーマに、というかせりふで露骨に喋らせて説教くさいくらいの反戦ものでもあるんだけど、「差別反対」の比重をもう少し増やしたほうが良かったのでは。この映画を見る日本人には、戦争はぴんとこないやろうし。「お前は戦争がどんなものか知らない」ということも同時にセリフで言ってるから、自覚的にやってるのだとは思う。テーマをもろに喋らせてはいけないなんて、それは映画の楽しみ方を狭める先入観だって?いや、喋らせるにしても、もう少し「喋る以外の方法」でも同時に見せておかないと、やはり伝わらない気がするんだよな。でも、この愚直さが今はけっこう好きだったりして。許すことから始めると、楽しめるもんです。