ピースピット Vol.8「呪いの姫子ちゃん」@HEP HALL

「みんなみんな、大ッ嫌い!」
世界中の人を嫌ってる、呪いの姫子ちゃん。
これは現実の世界と童話の世界が繋がっていた頃のお話で、現実の国と童話の国の間「扉の国」の、めしいた王子ニコが姫子ちゃんに一目惚れしてしまうところから物語が動きます。
前回の「SMITH」がジャパネスクチャンバラとしたら、今度はメタファンタジーなのかな?
ドラクエ悪魔くん(の12使途)、ドン・キホーテ…、と有名キャラのオールスターと言えなくもない。
けっこう笑えて、面白かった。
でも、SMITHの方が豪華で格好良かった。

(↑SMITHのOPシーン)
殺陣みたいに剣が有るのと無いのではだいぶ違うよなー。
今回のも、ダンスとアクションが混ざってるみたいで結構格好良かったけど、やっぱ殺陣にはかなわない。
あとは、特に服が…前回の着物に比べて衣装がちゃちくて、コスプレみたいに感じた。
俳優陣も前の方が美形が多かったし…w

役者で上手いなーと思ったのは姫子ちゃんの変化の演じ方。最初見たときは、「こんなキツそうなのがヒロイン?」とショボーンな感じだったのだけど、話が進むに連れて最初の嫌な感じは消えて、ちょっと応援したいような気持になってきました。
姫子ちゃんには色々と呪いがかけられてて、呪いを表現するための黒子(?)の使い方が面白くて、
とくに「その呪いごと抱きしめてやる。たとえ君がどれほど呪われていようとも!」のシーンは上手いなあと思った。
ちょっとジーンときてしまったよ。(この劇で感動したのはそこだけだったけど…)
逆に役者さんで下手だと思ったのは、声を揃えて喋る(はずの)シーンで、揃ってないこと。
バラバラすぎて聞き取れません…特に秘書の2人組が、ぜんぜん聞き取れないwヒドスw

今日は初日だったので、いろいろアドリブっぽいのや言い間違いや、そのフォローとか観れて得した気分。
・「お殿さま、王子さま」「殿ってw、言い間違うにしても殿って!」
・王様登場シーンで王様の着替えが間に合わず着替えながら登場
・他の登場人物は見えないふりしながら「王様ー?」と探してる
・音響さんのSEのアドリブもあり?
・赤星マサノリさんが(え、ここで音鳴らすの?)と音響さんのほうを見てから、水音を利用したっぽいアドリブ
とか。
フォローの仕方とかアドリブとか、トラブルに強いタイプの役者さんがそろってるのかも。

トータル的に今回は何かが物足りなかったんだけど、次はジャパネスクチャンバラらしいので、また観ても良いかな。
物足りないと言うか、実際は面白かったはずなんだけど、長いから飽きるのかな…3時間だもんな…


追記:なんか、あとあとじんわりと効いてきた。どんどん良く思えてきたぞ、姫子ちゃん…